総合分析
マクロ・ニュースを含む相場シナリオのブリーフィング
XAU·USD · · 週末プレビュー
マクロ要約
来週は米CPI(火)・PPI(水)・小売売上(木)が連続で並ぶインフレ・消費の集中試練週。直近WTIが$109台へ+4%急騰しており、CPIヘッドラインの上振れリスクを高めている(地政学パラドックス:原油高→インフレ期待→Fedタカ派化→USD高→金売り経路)。一方で、トランプ政権の利下げ催促圧力と12月FOMC利下げ期待再燃が下値を支え、ウクライナ和平進展期待がリスクオン側に作用。米10年債4.41%、TWI 118.39とドルは底堅い。Fed Chair Nomination Vote(水01:00)はサプライズ要因として警戒。総じて、CPI上振れ→金下押し / CPI鈍化→金$4,800試しの二極構造。
解説: 実質金利 · FRB と米金利 · 米ドル · 地政学 | 投機筋の建玉(COT 週次解説)→
ETF フロー · 解説 →
中国金ETF 112.04t(前日-0.4t)は減少傾向、PBOC金購入停止と9月金輸入-17.6%という需要面の弱さを裏付け。グローバルETF 1033.48t(週次-2.3t)も流出継続でダイバージェンスというより両面ソフト。これは$4,700台の上値の重さと整合的で、価格上昇の主因は投機筋・ショートカバー主導と判断。月曜10:00-12:00 JSTの中国時間に買いが入るか、14:30 JST大引けで売りが優勢かを必ず確認すること。ETFフローが価格上昇を伴わない場合、ラリーは持続性に乏しい。
マルチタイムフレーム · 大足→小足
中期下降後の戻り(強気反転試行中)
4887.93 / 4765.86 / 4503.72 / 4400.0
パターン4/17の$4,887高値から$4,503まで調整後、現在は戻り高値$4,765形成中。フィボ4/17高値→5/4安値の61.8%戻しが$4,740付近で、ここを超えられるかが中期トレンド復活の鍵
週足ベースでは$4,500-4,800の大レンジ内。CPI次第でブレイク方向確定
強気反発(V字回復後の保ち合い)
4765.86 / 4722.77 / 4650.0 / 4503.72
パターン5/4-5/5に$4,503まで急落後、5/6に$4,556→$4,722と一気に巻き返し(V字反発)。現在は$4,680-4,765のレンジ形成、上昇継続か頭打ちかの分岐点
4H実体で$4,765上抜けなら強気継続、$4,680割れなら反発失敗で半値押し$4,580狙い
上昇トレンド中の押し目
4765.86 / 4747.73 / 4704.3 / 4685.69
パターン5/7-5/8で$4,765/$4,746/$4,730とトリプルトップ気味の上値抵抗、安値は$4,704→$4,712と切り上げ。三角持ち合い収束の兆し
$4,765実体ブレイクで$4,800試し、$4,704割れで$4,650まで一気に流れる構造
短期下降・調整
4715.07 / 4728.14 / 4720.0
パターン5/9 03:00の$4,728高値から階段状に切り下げ、$4,715で下げ止まり
クローズ間際のため信頼性低。月曜の初動5分足実体終値で再評価必須
下降からレンジ移行(金曜引け間際の小幅調整)
4715.0 / 4718.0 / 4716.0
パターン金曜NYクローズ前の緩やかな下押し、$4,715近辺で着地
週末スナップショットのため参考程度。月曜オープンギャップで無効化される可能性大
主要サポレジ
シナリオ確率
-
シナリオA:CPI鈍化→上抜け継続
40%トリガー火曜CPIがコア前月比+0.2%以下、または1H実体で$4,765上抜け+リテスト保持
ターゲット$4,800 → $4,840 → $4,887(4/17高値)。想定値幅+85〜170pips
-
シナリオB:CPI上振れ→反発失敗
35%トリガーコアCPI+0.4%以上、またはWTI続伸でドル高加速、4H実体で$4,680割れ
ターゲット$4,650 → $4,580 → $4,503試し。想定値幅-100〜-210pips
-
シナリオC:レンジ継続(指標通過まで様子見)
25%トリガーCPIがコンセンサス通り、ブレイク不発で$4,680-4,765レンジ内推移
ターゲットレンジ内往復、明確な方向性なし
時間帯別トレード方針
07:00 JST前後のオープンは、ウクライナ和平・週末ヘッドラインのギャップリスクに最大限警戒。$4,700-4,730のギャップ範囲内なら通常戻し展開、$4,680下抜けまたは$4,765上抜けでギャップ発生なら追随せず最低1H足確定まで待つ。21:30-21:45のNY寄り付きストップ狩り帯と同様、初動の30分は手出し無用。
10:00-12:00 JST中国買い時間で$4,720超えを維持できるかが上昇継続の試金石。14:30 JST大引け売りアノマリーで$4,700割れなら短期弱気。12:00-14:30 JSTは養分タイム。
16:00 JST以降に方向性が出やすい。月曜は方向感乏しい可能性大、火曜以降CPI待ちで上値追い慎重。
火曜21:30 CPI発表が今週最大の山場。発表前30分は全ポジションフラット必須。水曜01:00 Fed Chair Nomination Voteと21:30 PPI、木曜21:30小売売上が連続するため、火曜CPI後も連日リスクイベント継続。金曜ロンドンフィックス以降は週末ギャップリスクで再びフラット推奨。
ダマシ警戒ポイント
$4,765-4,775のヒゲのみ突破→実体は$4,750以下で引ける場合、ブルトラップ確定。特にCPI発表前のポジション調整による偽ブレイクに警戒。再テストで$4,750割れたら売り転換シグナル
$4,680ヒゲ割れ→即座に実体回復(pin bar/engulfing)で$4,700戻しなら、ストップ狩り後の本命ロング機会。ETFフローが買い方向と整合していれば信頼度上昇
5/4-5/6のV字反発はフィボ4/17高値→5/4安値の61.8%(約$4,740)まで到達済みで本格反転に近づいているが、まだ$4,765で上値拒否されており確定していない。4H実体で$4,765超え+$4,800定着で本格反転確定。逆に$4,650割れならV字はDCBに格下げ
その他特記事項 · 価格観
金曜NYクローズは$4,715近辺。直近1週間で$4,503安値→$4,765高値まで急回復し、4H/D1ともに短期上昇モメンタムを取り戻したが、$4,750-4,765で2度上ヒゲ拒否されており上値は重い。来週は火曜CPIと水曜PPIが最大の方向性決定要因で、それまでは$4,680-4,765のレンジ内で待機する展開を想定。CPI次第で$4,800超への上抜けか、$4,650→$4,580への押しを試す二極シナリオ。
結論 · 見立てと判断条件
STANCE
中立
次レビュー · 2026-05-11 08:00(月曜オープン後の初動1H足確定) JST
判断保留の根拠 市場クローズ中:週明けプレビューモード
本分析は相場シナリオと判断の分かれ目になる水準を示すもので、売買の指示(エントリー価格・損切り・利確)は含みません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
リスクイベント · カットオフ
USD CPI m/m / Core CPI m/m / CPI y/y
発表前30分全ポジフラット必須。今週最大のボラティリティイベント。コア+0.3%が分岐点
USD Fed Chair Nomination Vote
サプライズ人事で金急変リスク。深夜帯のため養分タイム認定、ノーポジ推奨
USD Core PPI m/m / PPI m/m
CPI翌日のインフレ確認材料。CPIと整合なら方向継続、矛盾ならレンジ再形成
GBP GDP m/m
金への直接影響は限定的だがGBPUSD経由のドル動向に注意
USD Core Retail Sales m/m / Retail Sales m/m
消費の強さ確認。強い数字はドル高→金売り、弱い数字は利下げ期待→金買い
週末ギャップリスク
全ポジションフラット化推奨。地政学ヘッドライン警戒